診療時間9:00~12:30 / 14:00~18:30
休診日木曜、土曜午後、日曜、祝日
口腔外科は、口腔内の外科的な処置をする治療の総称です。多くの方は、歯科医院でむし歯や歯周病の治療などをイメージするでしょう。
歯科医は口腔外科も治療範囲内で、親知らずの抜歯、口腔内の腫瘍、顎関節症などに対応します。さらに、口腔内の手術を行うケースも多くあります。当院では口腔外科治療の実績も豊富です。
奈良県立医科大学 口腔外科と連携
当院は、患者さんのお口に関わる口腔外科治療を行うため、『奈良県立医科大学 口腔外科』と密接な連携のもと、診療を行っております。
歯列の一番奥に位置しているのが「親知らず」です。この呼び方は通称で、正確には専門用語で「第三大臼歯」です。上下で計4本あります。現代は硬い食べ物が減り、昔に比べて顎が小さくなりました。このため、ほかの歯に影響を与えるケースもあります。
痛みや腫れを引き起こす
斜めになったり、横向きに生えてくると、悪影響を及ぼします。磨き残しの原因になり、痛みや腫れが出てきます。
虫歯や歯周病の原因になる
親知らずは、口腔内の一番奥にあるため、歯磨きが最もしにくい歯に挙げられます。むし歯や歯周病を発症する可能性も高まります。完全に生えず、歯肉に埋没することもありますが、これもむし歯を誘発する要因です。
嚙み合わせに問題が起きる(歯列不正)
親知らずが生えるスペースを確保できないと、ほかの歯にとっても、悪影響を及ぼします。歯並びやかみ合わせに問題が起きます。
親知らずを抜歯した
ほうが良い場合
親知らずを抜歯しない
ほうが良い場合
真っすぐ生えている状態で、ほかの歯に悪影響がなければ、抜歯する必要はありません。抜歯をするのは斜めや横方向に生えていたり、ほかの歯に重なるような場合です。
このような歯は、むし歯や歯周病、歯列不正の原因になるため、抜歯する方がリスクが少ないのです。若いうちに抜歯すると、骨が柔らかいため、治療時の負担が減少します。
生え方によって全然違うので、術前に予想される時間をお伝えします。
患者さんの状況により、精密検査を行う場合はより時間がかかります。
当院では表面麻酔を行い、その後に局所麻酔を施します。麻酔が効くのは個人差があるため、確実に効いているのか確認を徹底しています。
患者さんの負担を考慮し、触れられる感覚を残した状態で麻酔をかけます。
患者さんの状態によって個人差に大きな開きが出てしまいます。ただし、腫れは体にとって正常な免疫反応なので、程度の差がありますが、どなたでも起きます。
痛みは数日ほど継続しますが、痛み止めを処方しますので、症状を緩和できます。
心拍数が上がるような激しい運動、サウナや飲酒を避けましょう。これらは血流を促進させて、痛みの原因になるからです。痛みや腫れが完全に治まるまで控えてください。
薬が処方された場合、特に抗生物質は必ず最後まで服用してください。炎症などを抑える効果があり、化膿を防止します。正しい服用をしなければ、痛みなどが長期化する可能性があります。
親知らずの抜歯後、歯槽痛(ドライソケット)になるケースもあります。症状がいったん軽減された後に、再び痛みが起こるようなときに疑われます。抜歯後に血栓によって充てんされ、時間の経過で徐々に穴がふさがります。
血栓がさまざまな要因で外れてしまうと、歯肉の中にある骨が露出し、痛みが強くなります。治療として、患部に抗生物質を詰めて、痛みの軽減を図ります。